海で出会った彼に

「はぁ!!無理無理無理」

「えー」

「無理だからっ!」

「ちぇー」

「なんなの?」

「玲は知らなくていいんだよ!」

「えー」

「えーじゃねぇ!!と、とにかく今度アイスおごればいいんだろ!」

柚木、わかりやす。…あいが言ったこと多分あれだろうな〜

「ま、いいか」

「ってかもうこんな時間!」

「じゃあここで解散するか」
「そうだね!」
「じゃあなー!」
「うん!またねー」

私は、帰ろうとしたら祐にとめられた。

「話しがあるんだけど、この後いい?」

「うん。いいよ」

なんの話だろう…?深刻なこと?

「あ、あそこの公園すわって話そ!」

「うん」



…な、なんだろう…この沈黙。

「き、今日のボウリング楽しかったね」

「うん」

「ボウリングなんて何回も行ったことあるのに、今日は特に盛り上がった…ね」

「うん」

…ど、どうしよう…

「立海さ」

「え?」

「なんか変わったな」

「そうかな?」

「うん。前はボウリングの時適当に流してたのに」

確かに、前はつまらなかったから適当に笑って適当にやってた。

「なんか理由あるの?」

「え?…あー…うん」

「…そっか…。」

そしてまた沈黙が続く。…先に沈黙を破ったのは、祐だった。しかも驚きの内容で。

「俺さーずっと立海が好きだったんだよ」

「……え?」

「ははっ」

「えぇ?!!」

「予想どおりの反応だね」

え?ちょ、え?!!…祐が私のことを…す、好き?…冗談だよね?

「冗談じゃないからね?」

「うっ」

「立海の考えることなんてわかるよ。ずっと見てたから」

ーカァァァー

顔が熱くなるのがわかる。


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