イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~

「アンタの口からイジメって言葉を聞いた子がいるんだから。アンタがうちらのこと担任にチクったのはわかってんだよ!しらばっくれんな!!」

綾香はそういうと乱暴にあたしの前髪から手を離した。

「それは……」

確かに昨日職員室でイジメの話を若菜先生とした。

でも、先生はイジメなんてクラスにはないと勝手に決めつけあたしたちの話を聞こうとなどしなかった。

それどころかイジメ被害者が悪いとでも言わんばかりだった。

誰かが職員室でその話を聞いていて、綾香にあたしが先生にイジメを密告したと思われたんだろうか。

綾香の怒りは相当だ。

今ここでその話をしても、絶対に信じてくれるはずがない。

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