なくした時間にいてくれた
知っていくこと
髪の毛をしっかりと乾かしてから、リビングにいた母に「おやすみ」と言い、部屋に戻った。姿が見えない父はもう寝たようだ。

憔悴しきった顔をしていたけど大丈夫かな。父も私と同じように明日はまだ休むことになっている。疲れてもいるだろうし、ぐっすりと眠って疲れを取って欲しい。

ほぼ充電が終わったスマホを手に取る。作動させると、たくさんの着信が表示されて驚いた。

電話の着信は10回あったが、全てが今日で父と母からだった。突然いなくなった私を探してかけたようで、「どこにいるの?」とメッセージも入っていた。

メッセージを見ると今日よりも以前のメッセージが多く、誰がこんなに送ってくれたのだろうと開く。すると、そこには今一番会いたい人からのメッセージがあった。


「えっ? うそ……花実?」


メッセージはほとんどが花実からでそれも事故かあった一週間後から花実が亡くなる前日まで毎日届いていた。

日付をさかのぼって初めから読んでいく。
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