未来の君のために、この恋に終止符を。




それなのに、自分から望んではじめた関係の歪みが目について、本当の想いを手にしたわけではないことが悔しくて心は陰るばかり。

幸せなのに、どうしてつくられた幸せなんだろうと、哀しく思った。



そして何度でも思った、これは呪いだと。

染みついて、こすればこするだけ広がって、心は晴れない。



そんなふうにぼろぼろになって、どうすることもできないこの恋を抱えて。

今でもまだ、私は晴樹を手放してあげることができずにいる。



触れることもまともにできない、隣にいる未来の晴樹でさえ、私は言葉と罪悪感と時間で縛りつけている。



7年も前に戻って来なくてはいけないほど、彼を追いつめているとわかっていながら、すべてを私の手の中にぎゅうぎゅうと押しこめて。

そして優しさに甘え、求められているからと言いわけして人と関わる幸福を甘受している。



そうして過ごす最近は、心のどこかで考えるようになった。



この気持ちは本当に恋だろうか。

晴樹を苦しめるだけのこの感情は、恋でいいんだろうか。



もしこれがそうだと言うのなら、恋はなんて残酷なんだ。

壊して、殺してしまうべきなのに、それでもできない私に、いったいなにができる。



恋という執着から逃れられない私が晴樹のためにできることは、なんだろう。






< 165 / 214 >

この作品をシェア

pagetop