未来の君のために、この恋に終止符を。

別れたら、付き合っていたら





「────そして俺は、実莉が帰って来る前になににも触れられないこと、誰にも見えないことなんかを知ったんだ」



心を乗せるように、ほろほろと彼は言葉をもらす。

黙って聞いていた私は泣きそうな気持ちになりながらも、どこか心は冷静で、震えることができなくて、表情を失っていた。



あれから……事故に遭いかけてからすぐ、私たちは部屋に戻って来た。

車が通るようなあんなところで座りこんだままいるわけにもいかず、コンビニに行くのも晴樹を避けてのことで用なんてなかったからコンビニにも行っていない。



道すがら、晴樹にはあとをつけていたんだと告げられて、そのことを謝られた。

「ひとりで考えたいことがあると言っていたけど、気になってつい」と。



だからあんなにタイミングよく助けてくれたんだ、と思った。

助けてもらっておいて文句を言えるような立場じゃないし、もちろん怒ることでもないから、首を横に振って応えた。

勝手に晴樹を避けて、そのくせぼんやりしていた私が悪いんだ。



そして部屋に帰って来て、腰を落ち着けたところで、未来の晴樹に実際に起きたことを聞いたんだ。






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