白猫少女×溺愛若頭

side翠


いきなり来た山口組、川崎組、水沢組

何とか押さえていたが   

こちらからは手を出せない…

限界のところまで来ていた

そんなとき、突然外が騒がしくなった

それから時間がたたない内に

あいつが来たんだ…

凪「誰が捕まってるって?」

襖を蹴破って入ってきたのは

捕まってるはずの凪穂だった

それに…身体にはあちこちの傷…

それにはさすがの俺達も驚いた

それからはあいつらの言い争いが

始まったが川崎が俺に銃を

向けてきたことで凪穂が動いた

俺に向けられていた銃の弾は

凪穂の肩を掠り墨が見えていた

白く靡く凪穂の髪から見える

黒と青の蝶…そして…間を舞う桜

正直俺は…いや…俺達はそれに

見とれていた

でも…これ以上はだめなんだ

今から殴ろうとしている凪穂を

俺は止めた…こいつがやる必要なんてない

 「もうやめろ…」

これ以上…こいつの姿を見たくない

俺が予想していたとおり

自分が怪我をしていることに

気づいていなかった

< 107 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop