クールなCEOと社内政略結婚!?
「黙ってないで、何か話してよ」
「何がいい? 会社の経営状況について? それとも大きく世界情勢について話し合おうか?」
そっけなく言われて、イラッっとした。
「そんな話聞いたら、三秒で寝ちゃう自信あるんだけど」
「はぁ……あ、そうだ。この部屋にまつわる話をしてやろうか?」
「え? 何それ」
もしかしたら、孝文が閉じ込められたときのエピソードかなにかを聞けるのかもしれない。そう思ったのだけれど、実際はそんな可愛らしい話じゃなかった。
「実はこの屋敷は大正時代にある実業家の邸宅として建てられたものだ」
「そんなに古い歴史のあるものなの?」
「あぁ。それでその実業家と言うのがかなり横暴だったみたいでな、逆らう物には容赦なかったらしい」
孝文がシャンパンをひと口飲んで話を続けた。
「ある日、そいつの大事にしていた壺を侍女が割ってしまったらしい。そいつが閉じ込められた部屋がここだ」
ゴクリと喉がなる。この手の話は苦手なのに孝文は尚も話し続けた。
「ある日、監禁生活に耐えきれなくなった侍女はこの部屋で――」
「ヤダ、やめてっ!」
私は慌てて孝文の口をふさいだ。
「なんだよ、ここからがいいところなのに」
「いいから、もう聞きたくないから。今度は何か別の話して」
すがるように、孝文に頼んだ。そのとき、バスルームの方から〝ガタン〟と音が聞こえた。
「何がいい? 会社の経営状況について? それとも大きく世界情勢について話し合おうか?」
そっけなく言われて、イラッっとした。
「そんな話聞いたら、三秒で寝ちゃう自信あるんだけど」
「はぁ……あ、そうだ。この部屋にまつわる話をしてやろうか?」
「え? 何それ」
もしかしたら、孝文が閉じ込められたときのエピソードかなにかを聞けるのかもしれない。そう思ったのだけれど、実際はそんな可愛らしい話じゃなかった。
「実はこの屋敷は大正時代にある実業家の邸宅として建てられたものだ」
「そんなに古い歴史のあるものなの?」
「あぁ。それでその実業家と言うのがかなり横暴だったみたいでな、逆らう物には容赦なかったらしい」
孝文がシャンパンをひと口飲んで話を続けた。
「ある日、そいつの大事にしていた壺を侍女が割ってしまったらしい。そいつが閉じ込められた部屋がここだ」
ゴクリと喉がなる。この手の話は苦手なのに孝文は尚も話し続けた。
「ある日、監禁生活に耐えきれなくなった侍女はこの部屋で――」
「ヤダ、やめてっ!」
私は慌てて孝文の口をふさいだ。
「なんだよ、ここからがいいところなのに」
「いいから、もう聞きたくないから。今度は何か別の話して」
すがるように、孝文に頼んだ。そのとき、バスルームの方から〝ガタン〟と音が聞こえた。