クールなCEOと社内政略結婚!?
「私はもう大丈夫だから、少し眠らせて。あ、それと何日かここに泊めてもらってもいい?」

 ここは父が日本に滞在しているときに使うホテルの部屋だ。年間で契約しているので私が期間を決めずに滞在したところで、大きな迷惑にはならないだろう。

「あぁ、好きなだけいていいよ。大歓迎!」

 父は理由も聞かず、快く私を受け入れてくれた。

 これって一種の“実家に帰らせていだきます”になるんだろうか? そもそも結婚してないから、今回はあてはまらなんだろうか。

 あ、また熱が上がってきたかもしれない。でもなにも考えたくない今は都合がいい。

 熱で朦朧としながら目を閉じた。でもそのとき瞼に浮かんできたのは、皮肉なことに孝文の顔だった。

< 216 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop