空から雨が降る日。【完】
「空雨がいるから?」
急に耳に届いたその言葉に、私の手は止まって。
「…え?」
どうして、急に空雨のことなんて。
今までその名前は、出てこなかったのに―…どうして―…
「あー…なんでもない忘れて。俺これ追加していい?」
そう言って指差すのは、私が飲んでいたお酒で。
「うん…」
どうして急に名前を出したのか。
…晴太は、空雨とどういう関係だったのか。
気になっていたことはあった。だけど、私は何一つ聞くことができずただうんと頷いた。