空から雨が降る日。【完】
中に入ると、ほとんどの人は集まっていて。
「おはよう」
「あ…っ、おはようございます」
私たちの後に来たのは、吾彦さんたちの会社の人だった。
「昨日はどうも」
「えっ、あ…どう、も」
この人は別に隠すこともしないのか。
上司の前で堂々と言ってくるなんて。
「知り合いだったのか、やっぱり」
「えぇ…まあ、ちょっとした縁で」
「そうか。なら少しはやりやすいか?」
「…はは、少しは」
嘘、やりにくいに決まってる。