コクリバ 【完】
夕方近くになって、兄の車で駅まで送ってもらった。
車内から見るいつもの景色は少し違うように感じる。
「おまえいつまで働く気だ?」
「辞めないよ」
「結婚したら辞めるんだろ?」
「そんなの分かんない。相手もいないし……」
「変なのに捕まんなよ」
「おまえもな!」
「誰に向かって口聞いてるんだよ」
運転してるくせに、妹の脇腹を掴んでくる。
「ちょっと前見て。あっぶな」
「携帯鳴ってるぞ」
は?
耳を澄ますと微かに私のバッグの中からバイブ音がする。
バッグを開けるけど、中々携帯が見つからなくて、そうこうしている内に着信は切れてしまった。
携帯を取り出した時には“着信あり”の文字だけ。
「切れた」
「どんくさ。誰からだ?」
画面を操作すると、登録のない携帯番号。
「知らない番号。間違いだったみたい」
「本当か?」
「うん。私に用事なら、またかけてくるよね」
「そうだな…」
車は駅前のロータリーに着いた。
車内から見るいつもの景色は少し違うように感じる。
「おまえいつまで働く気だ?」
「辞めないよ」
「結婚したら辞めるんだろ?」
「そんなの分かんない。相手もいないし……」
「変なのに捕まんなよ」
「おまえもな!」
「誰に向かって口聞いてるんだよ」
運転してるくせに、妹の脇腹を掴んでくる。
「ちょっと前見て。あっぶな」
「携帯鳴ってるぞ」
は?
耳を澄ますと微かに私のバッグの中からバイブ音がする。
バッグを開けるけど、中々携帯が見つからなくて、そうこうしている内に着信は切れてしまった。
携帯を取り出した時には“着信あり”の文字だけ。
「切れた」
「どんくさ。誰からだ?」
画面を操作すると、登録のない携帯番号。
「知らない番号。間違いだったみたい」
「本当か?」
「うん。私に用事なら、またかけてくるよね」
「そうだな…」
車は駅前のロータリーに着いた。