コクリバ 【完】
洋祐先生の顔が真剣なものに変わって外を睨んでいるから、私まで真顔になる。
「どうしたんですか?」
「奈々先生の部屋どこ?」
「え?2階ですけど……」
「一番左?」
「…っはい」
答えると同時に外を見ると、洋祐先生が車のロックをした。
「ストーカーがいるってどうして言わなかった」
洋祐先生が車を急発進させたとき、階段を下りてくる人影が見えた。
背の高い、がっしりとした体格で、見覚えのあるジャケットを羽織った男の人が……
一気に身体中から血の気が引いた。
それでも車は駐車場をめいっぱい使ってUターンしている。
「ちがっ。待って。洋祐先生、車止めて!」
車は今度は運転席側をアパートに向けて停止した。
助手席を開けようとするけど、ロックの解除の方法が分からない。
焦るばかりで、声も出ない。
違ってほしい。
たぶん隣の人が出てきたんだ。
背格好の良く似た隣の人の友達とか……
あの人である訳ない―――
心臓が痛くて、喉から出てきそうなほどバクバク言っている。
洋祐先生の助けでようやく助手席から降りると、階段を下りきったところに男の人が立っていた。
あれは、あの立ち方は……
そこにいたのは高木誠也、その人だった。
「どうしたんですか?」
「奈々先生の部屋どこ?」
「え?2階ですけど……」
「一番左?」
「…っはい」
答えると同時に外を見ると、洋祐先生が車のロックをした。
「ストーカーがいるってどうして言わなかった」
洋祐先生が車を急発進させたとき、階段を下りてくる人影が見えた。
背の高い、がっしりとした体格で、見覚えのあるジャケットを羽織った男の人が……
一気に身体中から血の気が引いた。
それでも車は駐車場をめいっぱい使ってUターンしている。
「ちがっ。待って。洋祐先生、車止めて!」
車は今度は運転席側をアパートに向けて停止した。
助手席を開けようとするけど、ロックの解除の方法が分からない。
焦るばかりで、声も出ない。
違ってほしい。
たぶん隣の人が出てきたんだ。
背格好の良く似た隣の人の友達とか……
あの人である訳ない―――
心臓が痛くて、喉から出てきそうなほどバクバク言っている。
洋祐先生の助けでようやく助手席から降りると、階段を下りきったところに男の人が立っていた。
あれは、あの立ち方は……
そこにいたのは高木誠也、その人だった。