好きな人の弟を、利用した

キスのあと

 ━━━ピピピッ!



       ━━━ピピピッ!



  ━━━ピピピッ……タンッ!


「…………」

目覚まし時計を少し乱暴に止め、のそのそと起き上がる。

ベッド脇のカーテンを開けると、朝陽が部屋の中を燦々と照らし、眩しくて目を細めた。

電線に留まる鳥達が、朝の井戸端会議に勤しんでいる。

今日も快晴。
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