好きな人の弟を、利用した
「……なに?なんか気持ち悪いんだけど?」

「酷いなー……って、それは良いとして。夏夜ちゃん、水臭いじゃない!」

急に背中をバシッ!と叩かれて、少しよろけた。

「いっ…たいなぁ。なによ?」

「佑と付き合ってるんだって!?なんで教えてくれないのさ!」

「!?」

昴の大きな声に、近くにいた人何人かが振り向いた。


「ちょっ!声大きい!!」


私は人差し指を口の前に立てて、シーッ!と言うポーズを取る。
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