好きな人の弟を、利用した

久々の残業

━━次の日。


「お、終わんない……」

私は机に突っ伏して、呟いた。

時計を見ると、時刻は既に21時。

電気も消され、だーれもいないオフィスで一人、残業をしていた。
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