好きな人の弟を、利用した

ライバルからの宣戦布告

ヒュ~~~~。

寒風吹きすさぶ屋上。

私の目の前には、腕を組んで仁王立ちしている近藤 和架子の姿。

無言で私を睨み付けている。

私達はここで何をしているかと言うと━━。


朝、更衣室から出て来たら、近藤 和架子が私を待ち伏せしていた。


━━話がある━━


と言われ、屋上に連れて来られた。

私は話す事なんてなかったから断ったんだけど、『ギャラリーがいる所で話しても良いんですか?』と言われ、仕方無く付いて来た。

会いたくなかったのに。
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