好きな人の弟を、利用した

デートはあの有名な

デート当日。

時刻はam9:50。

私は約束の時間よりも少し早く到着していた。

さすが、休日。

駅の中は人でごった返している。

「佑くんはもう来てるかな……」

キョロキョロと辺りを見回す。

……まだ来ていない様だ。

「……夏夜さん」

「わおっ!」

突然、後ろから肩を叩かれて飛び上がった。

それを見ていた周りの人が、クスクス笑いながら通り過ぎてく。

犯人は分かってる。
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