Those who met those lost(失ったもの、出会ったもの)

**圭


杏と連絡が取れなくなって二ヶ月。

気に病む俺に関係なく
中井から、買い物だの
何だのと連れ出されていた。

まあ、おかげで
気が紛れていた。

杏は、会社でも
俺を避けるし、公に声をかけれないし。

今日は、営業課の飲み会があって
俺は、杏の事もあり
その日は、深酔いをしてしまった。

翌日、目が覚めると
俺は、自分のマンションのベットで
寝ていた。

それも
中井と一緒に‥‥‥

俺は、この状況について
行けずにいた。

すると、中井が、
「圭さん、目が覚めたのですか?
昨日は、大変だったんですよ。」
と。
「‥‥圭さん?中井、いったい‥‥
    …‥‥これは?‥‥」

「川崎さん、覚えてないのですか?
川崎さんが、圭さんと呼べと‥‥
それに‥‥抱いて‥‥いいか?と。
私は、川崎さんを尊敬していますし
好きでしたから‥‥」
と、言って中井は涙を流した。

「すまん、中井
全然、覚えてなくて
まして、お前の気持ちを利用して。」
と、言ってから寝室をでた。

中井にシャワーを使うように言って。

俺は、コーヒーでも淹れようと
リビングに行くと
携帯が、チカチカと‥‥
ああ、携帯も置きっぱなしにして
と、考えながら見ると
‥‥杏‥‥?
杏から、もう付き合えないこと。
中井を大切にして
と、書かれてあった。

そして、テーブルには、
杏に渡していた鍵が
置いてあった。

杏は、俺が中井と
一緒に寝ていたのをみたんだ。


俺は、すぐに杏に電話するが
繋がらず、ラインもメールも
返事はなかった。
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