Those who met those lost(失ったもの、出会ったもの)

**発見


圭吾は、信吾と陵に
「明日、尚子と行ってくる。」
と、伝えた。

「「まだ、杏と決まってないけど。
必ず、結果をしらせて欲しい。」」
と、二人は言った。

翌日、圭吾と尚子は
その診療所に向かった。

診療所に着き
先生と話しながら
その彼女のいる病室へ。

部屋に入ると
女性は、ベットに座っていた。

「先生?」
「ああ、そうだよ。
おはよう、調子はどうかな?」
「う~ん、よくわかりません。」
「そうか。
お嬢ちゃん、今日はお客さまだよ。」
「‥‥‥うん?」
「杏っ、杏?」
と、言って、尚子は杏を抱き締めた。
「あの‥‥えっと‥‥」
と、杏?びっくりしていた。
圭吾は、
「尚子。杏はわからないんだ。
びっくりしているから。」
と、言うと
「あっ、ごめんなさい。」
と、言って離れた。
先生は、
「娘さんで間違いないですか?」
「はい、娘の杏です。
娘は、三ヶ月前に
行方がわからず探していたんです。」
「そうですか?
娘さんは、どこの海から
流れてきたのか
わかりませんが
ここの海岸に打ち上げられて
二ヶ月たちます。
初めのひと月は、意識もなく。
こんな、施設ですが
できる検査はしました。
右足は、元から悪かったのですかね
かなり、あちこちの岩にぶつかって
いました。
足は、申し訳ないが
切るしかなかったのです。

顔も頭も体中も切り傷と
打ち身が酷かったのです。
そちらは随分治ってきています。

意識が、戻ってから
わかったのは、目が見えてないこと
と、記憶がなかったこと
でした。

今は、右足の無い痛みに
悩まされています。

後で、看護師に保険証等を
お願いします。
杏ちゃんですかね。
彼女と今後の事を話して下さい。」
と、言われた。
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