家族の絆
「それで、気になっていると思うの・・・。お金の話なんだけど・・・」
先に切り出すべきだったのに、ユキの方から口火を切った。返済するための充てが直ぐに無いという後ろめたさで、話し出し難いことが原因だった。
「もちろん直ぐに返さねばと、思っているのだけど、一介のサラリーマンとして右から左に対応できそうにないので、この前の残りの40万円はここにあるから、残りの160万円の利息を入れて、50万円ずつのボーナス四回払いでどうだろうか?」
祐一は、返済についてここに来るまで、考えていたことを話した。
「何いってんのよ!」
やはり、こういった悠長な返済の仕方では気に入らないのだろう。しかし、祐一にしたら、2年間での返済といった程度のことしか思い浮かばなかった。
「いい!この前もいったけど、山崎祐一という学生さんのお陰で、株だけでもすごいお金が手に入ったの」
ユキは、この前話したことを強調した。
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