家族の絆
 大学3年の夏休みに高校時代の友人達と車で北海道に旅行に行った。岡山の友人達だから旅の出発は岡山からで、福井県の敦賀港からフェリーで、苫小牧に渡る経路で、出掛けた。途中、志賀直哉の城之崎や舞鶴の天橋立などにちょっと立ち寄ることもあったが、北海道を一周することが目的だった。苫小牧から札幌に出るときには、いつだったかもう10年以上になるのだろうか?トンネルが陥落してバスが埋まった事故があったが、そのトンネルも走っている。札幌から函館に出て、大沼公園や五稜郭、函館山の夜景も良かったのを覚えている。初めて真由美たちに会ったのは、その函館山だった。登りのロープウェイの中で一緒になり、函館山からの夜景を眺めた。この時には、お互いが単に旅行者だと挨拶を交わしただけだった。その後、昭和新山、洞爺湖、登別では温泉と熊牧場、襟裳岬と回った。続いて、帯広市の隣の幕別町に大学の友人の実家があったので、そこを拠点にさせてもらって、20年以上も掛けて放映され続けて、先月最終回となった〔北の国から〕の舞台となった富良野に、そして層雲峡に、阿寒湖、パンケトウ、ペンケトウやオンネトーにも足を伸ばすことができた。幕別町の友人宅を後にして、知床に向かおうとした日に、途中の釧路市内で再び真由美たちに会い、こちらは東京、京都、広島の大学にそれぞれ通っている学生で、彼女たちは同じ京都の女子大の学生だという話や真由美は亀岡市、真由美の友人は香川県の丸亀市だということで、岡山のわれわれとしたらかなり身近に感じたのを覚えている。真由美たちの次の宿泊地まで一緒にドライブし、写真もお互いに撮り合ったので、住所を教え合って別れた。その後も、ドライブを続け、中標津にトドワラ、知床には車で行けるところまで、網走では刑務所の前で記念撮影をし、一気に宗谷岬の日本最北端の地という標識をバックに記念撮影をしたが、この日の天候は最悪で、びしょ濡れの写真がある。後は一気に旭川を通り、途中アイヌの部落で木彫りの熊を求めて、札幌、苫小牧に戻り、再び船の旅となった。全工程、5,000キロ、2週間の旅行だった。ここまで、一気に北海道旅行の話をユキにした。
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