未定

^^^

キーンコーンカーンコーン




「さようなら!」




終礼の先生の長い話がやっと終わった、そう思い立ち上がる。




俺は、霧咲真(キリサキシン)、高校1年。




普段学校では目立たないように生活している、つもりなんだけど、たぶん知らない人はいない。




成績?そうだな、俺は普通に解いてる・・・いや、正確に言えば良くも悪くもない点数にしている。




だけどきっと先生気付いてるだろうな、だって、俺は探偵だから。




大抵俺が街を歩いていると、パトカーがいたり、事件があった場所に向かったりして、まぁ、事件遭遇率は高いと思う。




そんなこんなで、ほら、また事件に遭遇してしまった。




「・・・これはひどいな・・・胸元に一発、そして、首か・・・」




『刑事さん、事件ですか?』




「・・・あ!君は!」




『探偵の霧咲です。』




「探偵?先輩知っているんですか、彼を。」




そう言ってきたのは新人刑事で俺のことを知らなかった。




「彼のこと知らないのかい?最近東京の事件が早く解決しだしたと思わないかい?」




「そう言われると・・・」




「それは、たまたま事件に遭遇した、霧咲真君のおかげなんだ。」




「でも何で最近なんですか?」




『丁度一ヶ月ほど前です。最初の事件を解決したのは。でも、それまで俺は、ただの凡人でした。』




俺は遺体があった場所の周りを見た。




「霧咲君がテープ貼っているところから見ていたんだ。そして彼がこう言った。『犯人は、男ですね。』と。」




「でも、それは僕たちにだって分かるはずですよね。」




「いいや、その事件現場は、鑑識が来て必要なものを持って行った後なんだ。それに、犯人の手がかりを我々警察は何一つ持っていなかった。」




『池田警部、なぜ、心臓を打ったのに、また新たに首を切る必要があったのでしょうか。それも、首が飛んでしまうくらい。』




俺は、刑事さんの話を断ち切り、事件の内容に戻った。




・・・この場所は、歩道ではなく道路。




なぜ歩道じゃなかったんだ?




何か、何かあるはずなんだ。




あ!・・・そうだ!




『この場所って被害者の森谷章大(モリタニショウタ)さんの自宅からどのくらい離れていますか?』




「うーん、この場所は被害者の家の近くでもないし、職場の近くでもない。」




『やはりそうか。実はこの200メートル先くらいに麻薬取引をやっているって噂があるんです。学校の近くだから気をつけなさいと、さっき担任に言われたばかりなんです。』




「でもそれと何か関係が?」と池田警部が言った。




『事件があったのは、本当は別の場所ではないかと思いましてね。』




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