君の瞳に映る世界


何なんだ、この人。




すると、彼少し大きな声で私に話しかけてきた。




「あの、新しく入ってきた人ですよね。

 僕、逢坂颯(おうさか はやて)って言います。

 突然入ってきてしまって、すみません」




「いえ、大丈夫です……?」




「失礼ついでに、もう1つ聞きたいんですけど……

 お名前、教えてくれませんか?」




「え……」




嫌だ。




いきなりすぎない?




ムリムリ、なんか嫌だ。




「……い、嫌です」




「え、なんで?」




「なんでって……」




特にこれといった、ハッキリした理由があるわけじゃなかったから困った。




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