春、さくら、君を想うナミダ。[完]
「あ、ありが……っ」
ありがとうって言おうとした瞬間、
彼は、あたしを優しく抱き締めた。
「イタズラしてごめん……」
彼の腕の中で、あたしは小さく首を横に振る。
「本当はさくらが来てくれなかったら、どうしようって思ってた」
ハルくん……。
「3日間ずっと、さくらの連絡待ってた」
もしかして、あの日……
あたしがひとりになりたいって、そう言ったから?
だから、あたしのこと黙って待っていてくれたの……?