春、さくら、君を想うナミダ。[完]
心穏やかに過ごしていた冬休みも終わり、
学校が始まってすぐのことだった。
休み時間、いつものようにひとりで何もせずに席に座っていると、
後ろから声をかけられた。
「麦田さん」
振り向くと、クラスの女子3人が立っていた。
彼女たちは、うちのクラスの派手なグループにいて、
ダンス発表会ではあたしと同じグループだった子たち。
「えっと……なに?」
いきなり話しかけられて驚いたあたしは、少し冷たい言い方になってしまった。