春、さくら、君を想うナミダ。[完]
「そうだよねぇ……まさかとは思ったんだけどね。麦田さんみたいな子とアイツが付き合うわけないよねぇ」
彼女は笑いながら、平気で人の心を傷つけてくる。
「あ、ありえないよ……」
だけど、あたしも本当のことは言えない。
「ふふっ。心配して損しちゃった」
ハルくんとあたしじゃ、釣り合うわけない。
誰がどう見たって、あたしなんかより彼女のほうがずっと、
ハルくんにはお似合いだった。