春、さくら、君を想うナミダ。[完]
『え?』
「……なんでもない。大丈夫」
本当は大丈夫じゃないって、お母さんに気づいてほしいって。
最後の最後まで、
期待したんだ、あたしは。
『バスの中だから、もう切るわね』
電話は切れて、
あたしはケータイを握りしめたまま、その場に立ちつくしていた。
誰も助けてくれない。
あたしには誰もいない。
あたしはずっと、ひとりぼっち。
幸せになんてなれない。
この先も、地獄のような日々が続いていくだけ。