春、さくら、君を想うナミダ。[完]
あたしは飛び起きて、ケータイの画面をジッと見つめる。
「ん、んんっ。も、もしもし」
あたしはノドを2回鳴らしてから、電話に出た。
『あ……さくら?』
ハルくんの声……。
「は、はいっ、そうですっ」
『アハハッ、なぜに敬語?』
「え、えっと……」
『元気だった?』
夏休み前の放課後に湖畔のベンチで話したのが最後だけど、
なんだか、すごく久しぶりな気がする。
耳の奥が熱くなって、少しくすぐったい。