春、さくら、君を想うナミダ。[完]
でも、彼女が電話に出ることはなかった。
何日経っても、向こうから電話をかけ直してきてくれることもなかった。
「環境が変わったら、友達でいることって難しくなっちゃうのかな」
中学の友達のこと、彼に打ち明けるつもりなかったんだけどな。
「なんだか暗い話して、ごめんね」
「そんなことないよ。俺に何でも話してよ」
そんなこと言われたら、
泣きそうになるよ……。
「あたし……もう友達って呼べる人、本当にひとりだけになっちゃった」