春、さくら、君を想うナミダ。[完]
柔らかい感触。
甘い息。
生まれて初めての……キス……。
唇がそっと離れると、
彼は、もう一度ぎゅっと強くあたしを抱き締めた。
「さくら……?」
「心臓が……止まったみたい」
「えっ?生きてる?」
「一応……生きてます……」
「さくら」
「はい……」
「好きだよ」
やっぱり心臓止まったかもしれない。
あたし、生きてるよね?
「すっげー好き」
「ハ、ハルくん……っ」