悶々EveryDay〜童貞脱出大作戦〜<団体戦>
「あんなブスでデブに熱くなれるハっつあんって…」

俺は食堂の紙コップコーヒーをすすりながらしみじみ語った。

「まぁアイツは俺らの中で童貞脱出に一番近いからな」

英樹は、そう言って俺のより20円高い紙コップコーヒーをズズズズズ〜

「その点じゃ俺が一番遠いんか…いかんせん障害が多すぎる」

「けっリュウのは障害って言わないのっ!知らんだけやんか…」

確かに…もうちょい相手の事が解れば…案外ちょろいかも…

「障害は俺と和也に任せな…ところであと一本くれんか?」

青春の象徴…紙コップコーヒーとタバコを手に俺達は季節のうつろいを肌で感じ取っていた。
< 62 / 136 >

この作品をシェア

pagetop