真夜中のアリス

「あ、メールきてた。やばいやばい。」

チカチカと点灯しているそれに手を伸ばせば、宛先は大学の友人。何やらレポートを提出しなければだけど、間に合わないなら写させてくれ。…か。
携帯を弄り、返信する。早く返してやらなきゃ彼女はきっともう藁にも縋る思いだろうから。

「『いいよ。今から出るから学食で待ち合わせしよう。ジュース奢ってね』…これで良し。
行きますか」

コーヒーを一気に飲み干し、鞄を手に取り授業までには充分過ぎる時間だが家を後にする。降り続く雨の中を、濡れないように急ぎ足で歩く、やっぱり雨は今日も止みそうにない。
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