天神学園の問題児再来
「…心配せんでも」

真太郎は川蝉を鞘に納めた。

「少し疲れた。体力を回復させなければ、連戦は出来ん」

元より、紅葉をこれ以上痛めつける必要はない。

己の弱さに気付かせる。

そこまでが真太郎の役目だ。

「それにしても…すごい技じゃったぜよ」

龍馬が傷口を押さえながら真太郎に歩み寄る。

「前々から修練しとった、新しい技か。何ちゅう名前ぜよ?」

「…以前紫陽花にも言ったが…」

言いかけた真太郎に。

「技の名前なんて些事、大事なのは本当にみんなを守れる技かどうかだよね!」

紫陽花が駆け寄り、真太郎の腕にしがみ付く。

そんな微笑ましい光景を。

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