天神学園の問題児再来

神は静かに舞い降りる

校庭。

紗雪が、花龍が、リプニーが、地面に突っ伏している。

辛うじて立っているのはシオンだけ。

そのシオンもまた、既に無数の傷を負わされていた。

…目の前の、金髪の美丈夫1人に。

「お前…マジか。本気で天神学園に盾突いてるのか…黒爪に操られてんじゃなくて…」

「くどいな、この学園の連中は」

片手を腰に当て、退屈気に禿鷲は答えた。

同じ質問には飽きたと言わんばかりに。

「何故あんな三流の小者吸血鬼に操られなければならん。俺の方が遥かに高位の人外だというのに」

禿鷲は一歩前に踏み出す。

「悪い頭で理解に苦しんでいるのならば、分かり易く言ってやろう…黒爪は利用していただけだ。俺が奴に操られている、そう勘違いされていれば、何かと動きやすかったのでな」

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