天神学園の問題児再来

目くるめく妖怪ワールド

ひと悶着あったものの、無事天神学園の仲間として迎えられた鴉丸 龍鷺郎。

朝食もまだだったしと、ヴィラ内で皆揃っての食事。

「……」

麗龍やシャンリーが、マジマジと龍鷺郎を見る。

「…何だ」

「いや、臥龍だ妖怪だって言うけどさ…全然普通の人間と変わんないなーって」

「寧ろいい男じゃない?ちょっとタイプかも」

シャンリー、色気づくんじゃありません。

確かに今作は人外率少な目、彼らが珍奇の目で龍鷺郎を見るのも仕方ないかもしれない。

「気を悪くしたら謝るけどさ、妖怪の世界ってどうなの?どんな感じの日常なの?」

物怖じしない紫陽花が、龍鷺郎に率直な質問をぶつける。

「うんざりだぜ」

龍鷺郎は溜息をついた。

「天神に来てから、説明ばかりだな…」

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