天神学園の問題児再来
「おまっ…紫陽花!何ちゅう格好しとるがじゃ!」

流石の龍馬も赤面する。

しっかり紫陽花の肢体は凝視しているが。

「え?何で?ちゃんと着てるじゃあん」

恥じらいの欠片もなく自分の姿を確認する紫陽花。

これは本人にしか見えない仕様の画期的な服だとか、そういうんじゃない。

マジでヒモビキニしか着ていない、念の為。

嘗てのシリーズの読者ならば最早説明の要もなかろうが、雛菊という女は在学中には『スペシャルハレンチ』と呼ばれ、羞恥とか恥辱とかいう言葉とは最も縁遠いキャラクターだったのだ。

言うなれば裸族、限りなく原始人。

「そういう事じゃないきに!服を着んか服を!」

「服を着たら負けだと思っているから」

勝ち負けなのか。

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