恋する5秒前~無愛想なキミと~
「くそ!アイツ、どこへ行ったっ!」
「姉ちゃん、あっち、テレビの裏へ行ったよ」
翔が教えてくれた方向に視線を向けると……いた!
そっと近づいて、ヤツに目掛けて思い切り腕を降り下ろした。
パァンと乾いた音が部屋中に響き渡る。
丸めた新聞紙は見事に命中し、ヤツはコロッと息絶えた。
「やったあ!タマちゃん、スゴい!」
「姉ちゃん、すげぇ」
「どうだっ、まいったかっ!」
鼻高々に叫んだ途端にハッと我に返った。
そうだっ、忘れてた!
恐る恐る部屋の中を見回すと