あと一歩、届かない。【短編】
「ずっとずっと前から、陽斗のことが好きだった。でも、音瑠ちゃんと付き合ったって聞いて、諦めようと思った。でも……無理、だった。諦めたくなかったの」

やっぱり。

「じゃあ、告白。してみなよ」

「もう無理。結果がわかるでしょ。フラれておしまいだよ」

「でも、気持ちを伝えるとスッキリするよ?案外、結果はどーでもいーんだよ」

「本当に?」

「うん!本当に!」

「考えてみる。ありがとう、音瑠ちゃん」

美音は、とても明るい笑顔で言った。

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