忘れてた恋
帰国する1週間前、いつも通り
SAMURAIでお客さんを待っている時、
オーナーが

「寧々、日本帰ったらどこに住むの?」


「んーしばらくは地元だけど
東京にでも行こうかな〜」


「東京?本当に?
それならお願いしたいことがあるんだけど」

「なになに?」

「この本を'はると'に返して欲しいの。
彼、東京に暮らしているはずだから」

「はるとさん?分かった。
返したら連絡するね」

そう言って英語の分厚い本を預かった。
絵画みたいに綺麗な表紙でCD付き。

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