俺様上司に、跪いて愛を乞え

2

ランチタイムから帰ってくると、新藤部長と目が合った。

眉間にしわを寄せるようにして、じっと睨む瞳は、そのまま射抜きそうな程に強く、その場から動くに動けなくなる。

そこへ、急に、

「おいっ…!」

と、声が飛んできた。

「…おまえだよ……北城(きたしろ)!」

どうやら新藤部長は自分に用があるらしいとわかって、私はおずおずと前に進み出た。

「はい…なんですか?」

「なんですか…じゃ、ないんだよ」

低い声が降りかかる。
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