金魚の見る夢


梅雨が明けてもなお晴れぬこの心。

なんて文学文学。

ソファーに寝転んでテレビを見る姿は文学じゃ無いけど。

テレビは、よくあるサスペンスが流れている。

相澤がカメラを担いだと言うヤツだ。

本当に本当によくある作りのつまらないドラマ。

結局相澤がやりたかったのはこんな物なのかな。

でも知った顔が露天風呂に浮いていたのは笑えた。

しばらく考えたけど名前は思い出せなかった。

劇団に入るって辞めた娘だと云うのだけ思い出した。

定番のお色だけど、一応死体の設定だぞ、と。

でも、本当にやりたい事なんてなかなか出来ないって事かな。

一応、相澤にメールを送る。

『ドラマ見た、話しはあまり面白く無かったけど相澤の目線が有ると思うとそこは新鮮だった。』

返信は無かった。

まあ、崖っ淵のラストシーン位によくある事だ。
< 17 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop