感染学校~死のウイルス~
「少し、眠ろうか」


辻本先生がそう言った。


「眠くなんてねぇよ」


アラタ先輩がそう返事をした。


あたしも、眠気はとっくの前からなくなっていた。


今は眠ることが怖い。


暗闇になったとき何かが起こるかもしれないと思うと、とても安心して眠ってなんかいられなかった。


「横になって静かに目を閉じているだけでいい。少しでも体を休めるようにしよう」


辻本先生が言う。


そのくらいなら、あたしにもできそうだ。


あたしは空音と並んで床に寝そべった。


マットはないけれど、床の冷たさが心地よく感じられる。


辻本先生に言われた通り目を閉じると、あたしはいつの間にか眠りに落ちて行ったのだった……。
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