愛し、愛されたのは優しい死神でした。
すると一瞬、鏡の中の律さんが寂しそうな顔をしたかと後ろから抱き締められて……。
「…部屋が別々で寂しいけど…お互いの部屋行き来して二人の時間作ろうな?」
『…うんっ…』
私を抱き締める腕の上から自分の手を重ねて、それに応えるようにぎゅっと力を入れた。
一緒に居られるのは今夜だけ。明日からは今までとは違うであろう生活が始まる。
悪い人は居なそうだけど、考えてみたら律さんが側に居ないのは寂しい…。
今までずっと一緒の家に住んでて好きな時に好きなだけ顔が見られたのに…。