愛し、愛されたのは優しい死神でした。

『…律さん…。よし!覚えた』

でも…どうして助けてくれたのかな…?また…会う事になるのかな…?
そしてまた不意にまたあの猫の形相が頭を過り身震いし…膝を抱えて丸くなって…過ぎた恐怖を思い出しては不安にかられた。

こんな時誰か一緒に居てくれたらいいのに…。家族や友達…恋人が居てくれたら安心出来るのに―。

お風呂に入ろうと思っても膝に力が入らない…よっぽど腰が抜けてしまったんだと初めて実感した。
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