FEEL《上》



俺は睨むのをやめると、男の方へと視線を移した。




『律は?』



「あ、……っと。」




男は目を泳がせた。
此奴にしては珍しく歯切れがわりぃ。




『何があった。』




「っとな…ははっ…、」


「ちゃんと質問に答えたら?」


「でも言うなって言われただろ?」


「あの律だよ?
そんなの気にしないでしょ。
気にしないくらい、








—————今、夢中になってるよ、
きっと。」




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