ブラッド
「佐山、今日も捜査に行くぞ」


 と言い、先に駐車場へと向かう。


 相方も連日の事件捜査で疲れてるようだ。


 髪からは整髪剤の香りが漂い、体からは男性用のデオドラントの香が強く放たれる。


 駐車場からタクシーを出し、街の中枢部へと行った。


 段野隼人は拘留場にいるらしい。


 極悪な殺人鬼は一刻も早く死刑にしてしまえ!


 そう思っていた。


 現役警官がこういったことをネット上のSNSなどで口にすると、また左翼系の人権団体の連中どもが騒ぎ出すのだが……。


 全く喧しい野郎どもだ。


 基本的にアカは嫌いなのである。


 やり方が汚いのだし……。
< 104 / 349 >

この作品をシェア

pagetop