ブラッド
 昔からミステリーは読んできている。


 未だに読むことがあった。


 国内外の古典などはほとんど読み尽くし、トリックなども知り尽くしている。


 犯罪小説がなぜ絶えないのか、理由は簡単だ。


 時代が変わっても、人が自分以外の他人を騙すことは、根本的に変わらない。


 バラバラ殺人や振り込め詐欺など、美学のない犯罪もあるのだが、それはあくまで時代背景があってのことで、捜査の基本は同じである。


 現場を回る。


 痕跡を掴む。


 そして容疑者の行動を推測する。


 当たり前のことだ。


 今回は容疑者のDNAが現場に残っていて、それでホシを特定できた。


 いろいろ考えるにしても、犯人像は絞り込めている。

 
< 153 / 349 >

この作品をシェア

pagetop