ブラッド
第42章
     42
 その日も昼間の外回りが終わると、G県警の所轄に戻り、捜査本部でパソコンに向かう。


 事務作業を終えて、帰宅した。


 疲れる。


 ぐったりと。


 だが、また通常通り捜査がある。


 参ってしまっていた。


 そしてまた時が経ち、翌週の金曜になる。


 朝、帳場で事務作業をしていると、午前9時過ぎに伊里町が来て、


「佐山、捜査行くぞ」


 と声を掛けてきた。


「はい」


 頷き、作っていたデータを保存して、外へと出る。

 
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