ブラッド
第44章
     44
 昼間の外回りが終わると、捜査本部に戻って、報告書などを付ける。


 そして自宅マンションに戻っていた。


 冬の日は冷える。


 また時が流れ、その週の土曜となった。


 朝早く起きて、上下ともスーツに着替えた後、コーヒーを一杯淹れて飲む。


 帳場のあるG県警の所轄へと向かった。


 捜査本部で毎朝やるように、パソコンで事務作業をこなす。


 午前9時前には伊里町も来るだろう。


 そう思い、仕事を進める。


 県警内はバラバラに動いていた。


 事件捜査が始まっても、捜査会議などは目立って開かれてないのだし、皆苦戦している。


 ただ、県警の組対や暴対は水面下で活動し始めているようだった。

 
< 218 / 349 >

この作品をシェア

pagetop