ブラッド
第6章
     6
 連日、G県警の捜査員による金子雅夫・工藤隆明連続殺害事件の捜査が行われた。


 だが、凶器も見つかっておらず、殺害動機も単に組内の仲間割れというだけで、決定的なものがない。


 俺も伊里町も、他のデカたちも難渋していた。


 手がかりの見つからない刑事事件ほど、追うのがしんどい代物はない。


 いくらやっても徒労に終わる可能性が高いからだ。


 篠原陽三と羽野和夫は、現時点で警察がマークしている。


 今回の事件に少なからず関わっている輩として。


 ヤツらの常識は世間の非常識だ。


 あちこちで悪いことをして回る。


 従流会自体、暴力団としては最高に統合された組織を持っていた。


 刑事たちはマルBと呼び、嫌がる。


 俺も正直なところ、この二件のヤマは、殺しの部分だけなら対応できるにしろ、暴力
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